通信制の高校では教育実習はできる?実例を含めて紹介

「通信制高校でも教育実習はできるのかな?」
「受け入れてもらえる可能性はどのくらいあるんだろう?」
と疑問に思っている方も多いのではないでしょうか。
教育実習先として通信制高校を検討する場合、実習の実現可能性が気になるところ。
特に、母校が通信制の人は、選択肢として考えたいですよね。
実は、通信制高校での教育実習は、学校によって受け入れ方針が大きく異なるのです。
この記事では、通信制高校での教育実習の可能性や実例について紹介します。
- 通信制高校で教育実習ができるかどうかについて
- 通信制高校で教育実習を受け入れているケース
- 通信制高校での教育実習の手順・注意点について
記事を読むことで、通信制高校での教育実習について具体的なイメージを持つことができますよ。
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④教育実習校へ連絡
通信制の高校で教育実習ができるかどうかは、その高校次第

通信制高校での教育実習の可否は、各学校の方針や体制によって判断されます。
どのようなケースが「受け入れられやすい」のでしょうか?
受け入れが難しいケースと、受け入れられやすいケースを見ていきましょう。
受け入れが難しいケース
以下のような特徴の通信制高校の場合は、受け入れが難しいことが多いです。
- スクーリング(面接指導)の実施回数が少ない場合
・月1回程度のスクーリング
・集中スクーリングのみの実施
・オンラインスクーリングが中心 - 指導体制が整っていない場合
・常勤教員が少ない
・教育実習担当教員の不在
・実習生指導の経験不足 - 施設
・設備の問題
・専用校舎がない
・教室数が限られている
・実習に必要な設備が不十分
このような場合は、別の学校を選択肢に入れながら、実習校を決めていきましょう。
受け入れてくれるケース
以下のような特徴の通信制高校の場合は、受け入れてもらえる可能性があります。
- 充実したスクーリング体制がある場合
・週に複数回のスクーリング実施
・定期的な対面指導の機会
・多様な学習機会の提供 - 指導体制が整っている場合
・十分な常勤教員の配置
・教育実習担当教員の存在
・実習生指導の実績 - 施設面が充実している場合
・専用校舎の保有
・十分な教室数
・実習に適した環境
実習校探しの段階で、こういった情報を手に入れておくと、スムーズに準備がすすむかもしれませんね。
通信制高校で教育実習生を受け入れている実例

実際に通信制高校で教育実習を受け入れている例を紹介します。
ケース1:NHK学園高等学校
NHK学園高等学校では、卒業生が教育実習を行ったケースがホームページで紹介されています。
- 週3日の登校のスクーリングがある高校
- 実習期間:2週間(?)
- 実習内容
- 対面での教科指導実践
- ホームルーム運営
- 進路相談補助
ケース2:北海道芸術高等学校・札幌サテライトキャンパス
北海道芸術高等学校・札幌サテライトキャンパスでも、教育実習の様子が確認できるポスト(インスタグラム)が確認できました。
- 週4日通学が基本の高校
- 実習期間:3週間
- 実習内容
- 教科指導実践
- 別校舎のスクーリング同行
北海道芸術高等学校・札幌サテライトキャンパスでの教育実習の様子のポストはこちら>>
ケース3:クラーク記念国際高等学校
学校法人創志学園「クラーク記念国際高等学校」でも、教育実習の様子がホームページで取り上げられていました。
- 週5日通学コースのある高校
- 実習期間:3週間
- 実習内容
- 教科指導実践
- 行事参加
通信制の高校での教育実習は、早めに大学・高校に確認を取ろう

では、通信制高校で教育実習をする際の「手順」と「注意点」を確認しておきましょう。
教育実習準備の手順
通信制高校での教育実習を検討する場合は、以下の手順で進めるのがおすすめです。
まずは、大学の教職課程担当者へ相談しましょう。
通信制高校での実習が認められるかどうかの確認をはじめ、必要な手続きや実習時期の調整、具体的な実習計画まで、詳しく相談しましょう。
続いて、実習を希望する学校に連絡をします。
- 受け入れが可能かどうか
- 実習可能な時期について
- 具体的な実習内容について
- 必要な提出書類について
などを確認できるとよいですね。
学校によって受け入れ体制が異なるため、わからないこと・気になることはできるだけ詳しく聞いておきましょう。


実習校が決まったら、通信制教育の特徴をしっかりと理解することから始めましょう。
可能であればスクーリングの見学を行い、通信制特有の指導方法を研究します。
また、使用する教材についても十分な研究が必要です。
実習に向けての注意点
通信制高校での教育実習を行うにあたっての注意点を3つ紹介します。
早めに準備を進めること
教育実習の準備は、遅くとも1年前には始める必要があります。
希望する学校での実習が難しい場合に備えて、常に複数の選択肢を検討しながら準備をすすめることをおすすめします。
通信制特有の実習内容を理解すること
通信制高校での実習は、全日制の高校とは大きく異なります。
少人数や個別指導が中心となることが多く、スクーリング期間との調整も必要です。
先輩や同学年の知り合いとは、違った教育実習になると考えられるので、実習校との連携をしっかりと取って準備を行いましょう。
適切な実習目標の設定
通信制高校の特性を活かした目標設定が重要です。
特に少人数・個別指導のスキルを向上させることや、通信制特有の多様な学習形態への理解を深めることを意識しましょう。
教育実習の目標・抱負を決めるときにはこちらの記事がおすすめ↓

このように、通信制高校での教育実習は可能ですが、学校によって状況が大きく異なります。
早めの確認と準備を心がけ、充実した実習となるよう計画を立てていきましょう。
まとめ:通信制高校で教育実習は、その学校次第でできるかどうかが決まる

通信制高校での教育実習の可能性について紹介してきました。
まとめると、
- 通信制高校での教育実習ができるかどうかは、学校次第
- 実際に教育実習生を受け入れているケースもある
- 通信制高校の教育実習準備は早めに始めよう
通信制高校での教育実習は、学校の体制によって可否が分かれます。
早めの準備と、通信制の特性を理解した上での実習計画が重要です。実習校の選定は慎重に行いましょう。
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