教育実習は母校・母校以外どっちがいい?断られたエピソードも紹介

「教育実習、母校に行くべきかな?」
「母校以外がいいって聞いたけど、本当かな?」
と迷っている方も多いのではないでしょうか。
教育実習先探しは「基本母校で行う」という大学が多いですが、時と場合によって「母校・母校以外が選べる」というケースもあります。
そのような場合、母校と母校以外のどちらを選ぶべきか、迷いますよね。
この記事では、教育実習先の「母校・母校以外」について、以下のことを紹介します。
- 母校・母校以外、先輩たちはどっちに行った?
- 母校実習のメリット・デメリット
- 母校実習を断られた!その時の様子や対処法は?
記事を読むことで、母校実習・母校以外実習の選び方や、断られたときの対処法がわかるようになりますよ。
【教育実習】母校vs母校以外、どっち?

教育実習校探しで、母校と母校以外を選べる場合、どっちを選ぶのがよいでしょうか。
アンケートの結果や、メリット・デメリットを確認しながらどちらにするか考えてみましょう。
アンケートの結果は母校実習が多い
教育実習生の実習先について、アンケートを取りました。
※2024年12月クラウドソーシングサイトにて、対象:20〜50代の教育実習経験のある男女
その結果、母校実習が最も多いという結果になりました。

母校での実習が多数を占めている理由としては、
「教育実習は原則母校で行うこと」と決められている大学が多い
ということが挙げられます。
ただし、これは必ずしも「母校実習がいい選択肢である」ということを意味しているわけではありません。
母校実習のメリット・デメリットもそれぞれ見ていきましょう。
母校で実習を行うメリット
母校での教育実習には、以下のようなメリットがあります。
- 母校だと内諾の電話を入れやすい
- 実習受け入れの交渉がしやすい
- 受け入れる側も、卒業生だと受け入れやすい
- 校舎や施設の配置をよく理解している
- 恩師が残っていたらコミュニケーションがとりやすい
- 地域性や生徒の特徴をある程度把握している
- 青春時代に戻った感じになれる
(母校でのいい思い出がない人にとってはデメリットかも?)
私も副免実習で母校に行きましたが、内諾電話や交渉はやりやすかったですね。
こう見るとメリットだらけに見えますが、実はデメリットもあります。
母校で実習を行うデメリット
母校での実習にも、以下のようなデメリットがあります。
- 弟や妹が在籍していることがある(やりづらい)
- 知り合いの弟・妹が在籍していることがある(やりづらい)
- 恩師が残っていた場合、良くも悪くも当時の評価が影響しやすい(やりづらい)
- 地元での実習となるので、プライベートと実習生活の線引が曖昧になりやすい
地元特有のやりづらさを感じることがあるので、その点については注意が必要ですね。
母校での教育実習を断られた理由とは?

母校での実習を希望しても、断られるケースは少なくありません。
実際に、母校実習を断られた先輩たちに、そのときのエピソードを教えてもらいました。
Aさん(40代女性)
大学4年生の時、教育実習をさせてもらうために母校の中学校に直接電話をしました。
電話に出た教師に「直接電話されても困る。教育委員会を通して欲しい」と言われ断られました。
とても迷惑そうで感じが悪く、教育委員会を通すのが正しいとしても、言い方というものがあるのではないかと思いました。
いくら母校でもこの学校では実習したくないと感じました。
Bさん(50代女性)
学校の受け入れ態勢の問題で断られました。
母校に電話をしてお願いをしたところ、
・「教育実習生を指導できる適切な教員がいない場合」や「学校の業務が多忙で実習生の指導に十分な時間を割けない場合」は受け入れられない
・すでに本校の学生の受け入れ人数が定員オーバーに達したため、受け入れられない
と言われました。
教育事務所への連絡を大学からしてもらうのが遅かったことも原因だったようです。
Cさん(30代女性)
【30代女性Iさん】
母校に実習の相談に行った際、
「実習担当可能な教員が産休・育休で3名抜けており、残りの教員で実習生の指導を行うのは困難な状況です」と説明されました。
教科主任の先生が丁寧に事情を説明してくださり、2年後以降であれば受け入れ可能かもしれないとのことでしたが、私の実習予定と合わず、母校での実習はあきらめました。
このように、
- 受け入れの手順の間違い
- 実習生の受け入れ人数の定員オーバー
- 受け入れ校の人員の関係
などにより、断られるケースがあるようです。
母校での教育実習を断られたあとどう対処した?

母校での実習を断られたら、どうしたらよいでしょうか。
先ほどの3人の先輩に、断られた後のことも聞いてみました。
Aさん(40代女性)
母校の中学校に断られた直後、母校の高校に教育実習の申し入れの電話をしました。
すると快く受け入れてくれ、その場で面談の日付も決めてくれました。
正直、中学校のほうが通いやすかったし、中学校での実習を希望してはいたのですが、電話での印象から高校でお願いすることにしました。
Bさん(50代女性)
母校に受け入れ拒否された後、すぐ近くの小学校を教育事務所の担当者さんに探してもらい、実習先の学校を見つけることができました。
大学の事務局への確認をもっと早くからすればよかったとおもいました。
Cさん(30代女性)
母校を断られた後、地元の教育委員会に相談に行きました。
すると、「区内の別の中学校に実習生の受け入れ可能な学校がある」と教えていただきました。
断られたあとすぐに行動し、早めに実習校を見つけられたのでよかったです。
母校実習を断られたとしても、
- 中学校がダメでも、高校(母校)はOKなこともある
- 大学の事務局に連絡して紹介してもらえることも
- 教育委員会への相談
などによって、実習校を見つけられることがあります。
まずは大学に確認し、早めに行動して実習校を見つけるようにしましょう。
まとめ:教育実習は母校・母校以外それぞれメリットデメリットがある

教育実習の実習先選択について紹介してきました。
まとめると、
- 母校実習のメリット
- 内諾や受け入れ交渉がしやすい
- 校舎や施設の配置を理解している
- 恩師がいる場合コミュニケーションがとりやすい
- 母校実習のデメリット
- 在学生に弟妹や知人がいる場合の対応が難しい
- 恩師が残っている場合、過去の評価が影響する
- 地元でのプライベートと実習生活の線引きが難しい
- 母校実習を断られる主な理由
- 受け入れ手順の間違い
- 実習生受け入れ定員超過
- 学校側の指導体制の不備
- 断られた場合の対処法
- 別の校種(中学校→高校など)での母校実習を検討
- 大学事務局への相談
- 地元教育委員会への相談
- 実習校探しは早めの行動が重要
教育実習先の選択は慎重に検討する必要があります。
母校実習にはメリット・デメリットの両面があるため、自身の状況に合わせて判断しましょう。
また、母校実習が叶わない場合に備えて、早めに大学や教育委員会に相談するなど、代替案を用意しておくことをおすすめします。
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