教育実習は部活に参加しないとダメ?ケース別の断り方も解説

「教育実習で部活動も見なきゃいけないのかな?」
「授業準備で手一杯なのに、部活まで参加する余裕があるか不安…」
と悩んでいる方も多いのではないでしょうか。
教育実習中の部活動参加、できればしたくないな…と考えている人は多いです。
ただでさえ、授業準備や学級経営の学びで手一杯なのに、部活動まで参加する余裕なんてないですよね…。
この記事では、教育実習中の部活動の基本的な考え方・参加すべきケース・断り方について詳しく解説します。
- 教育実習中の部活動参加は必須?
- 部活動に参加したほうがよいケース
- 部活動参加を上手に断る方法
記事を読むことで、自分に合った部活動との関わり方を選択できるようになりますよ。
あわせて読みたい(タップで閉じる)
教育実習は、部活に参加しないダメなの?

まずは、教育実習中の部活動の基本的な考え方から見ていきましょう。
原則、部活には参加しなくてよい
結論から言うと、教育実習中の部活動は、参加しなくてよいです。
必須ではありません。
※実習校によって「部活参加が絶対」と明記されているケースがあるかもしれませんが、ごくごく稀なケースでしょう
教育実習の本来の目的は、
- 授業見学
- 学級経営の観察
- 実際の授業実践
を通じて、教員としての基礎的な指導力を身につけることです。
それらをおろそかにしてまで部活に参加する必要はありません。
ましてや、勤務時間外の部活動への参加は一切する必要はありませんので、断ってOKです。
勤務時間内なら部活を見学することもある
教育実習中の部活参加は必須ではありませんが、おそらく実習担当の先生から「部活やってるけど、見に来る?」と声をかけていただくと思います。
これは、教育実習生の中にも「部活絶対参加したい!」という人が一定数いるため、担当の先生が配慮して、一応確認してくださっているのです。
私も、教育実習1週目に少し時間に余裕があったので、部活見学をしてきました。
(クラスの子ども達が「絶対来て!」と言うので、その約束も兼ねて)
母校での実習だったので、
「もうバレー部なくなったんだ」
「卓球部もない!」
などと、部活動にも変化があってすこし寂しい気持ちになったのを覚えています。
(少子化おそるべし)
…ついでに、陸上部と50m走を勝負してました(勝ちました)
教育実習中の部活は参加したほうがいい?

部活動は参加しなくてもいいですが、「できるだけ参加したほうがいいのかな?」と疑問に思う人も多いことでしょう。
ここでは、部活に参加したほうがいいケースと、無理に参加しなくていいケースを具体的に紹介します。
参加したほうがいい・参加してもいいケース
参加したほうがいいケース
教育実習中の部活動に参加したほうがいいケースがあります。
それは、私立中学校・高校での教育実習をしていて、なおかつ、その中学校・高校に将来就職したいと考えている場合です。
私立中学校・高校に採用されるというのは、いわゆる「就職」と同じ。
採用する側としては、見ず知らずの学生を採用するよりも、顔を知っていて、やる気に満ち溢れている人を採用したいと思うもの。
教育実習中に部活動に顔を出すことで、
- 部活の顧問の先生とのつながりを作れる
- 熱心に活動に参加している姿を見せることでやる気アピールできる
などのメリットがあります。
もし、その私立学校に就職しようと考えているなら、部活にも顔を出して、つながり作り&やる気をアピールをしておくとよいでしょう。
参加してもいいケース
授業準備等が終わっていて余裕がある場合は、部活動に参加してみるのもよいでしょう。
部活動を見に行くことで、クラスの生徒たちと信頼関係を築くことができ、翌日の会話のきっかけづくりにもなります。
クラスの生徒たちとの距離を縮めておくと、研究授業のときに発表をして助けてくれますからね。
子どもたちとの信頼関係大事です。
参加しなくていい・無理に参加しないほうがいいケース
上記の「参加したほうがいい・参加してもいいケース」以外の場合は、無理に参加する必要はありません。
特に、
- 授業準備が間に合ってない場合
- 他の実習の課題がたくさんある場合
- 連日睡眠不足で疲れ切っている場合
などは、無理せず断るようにしましょう。
教育実習の部活見学を断る方法

「教育実習中の部活動は参加しなくていいことはわかったけど、断るのが難しいんだよな…」
という方のために、状況別の断り方の文例を紹介します。
「教材研究・授業準備が忙しい」を理由に断る
基本的には「教材研究が終わってなくて…」「明日の授業準備がまだ全然でヤバいんです。。。すみません」といえば、断ることができます。
「すみません。授業準備が全然進んでないので、今日は失礼させていただきます。授業準備が落ち着いたら、見学にも行ってみようと思います。」
などと答えて断りましょう。
(そして、「授業準備が落ち着くことがありませんでした〜」で最終日まで過ごしましょう)
昔、部活でお世話になった顧問の先生からの誘いを断る
これが一番断りづらいですよね…。
あなたが、その先生と同じ地区で働くことになるのであれば、なおさら断りづらいです。
(その場合は、1回ぐらい顔を出しておいたほうがいいかもしれませんね)
それでも参加を断るなら、以下のような言い方を例に、断ってみましょう。
「以前お世話になった○○部、とても懐かしいです。ただ、実習期間中は授業実践の準備に集中させていただきたいので、今回は失礼させていただければと思います。」
先生、部活でたくさんご指導いただき、ありがとうございました。実習期間中は授業の準備で精一杯なのですが、実習が終わった後に、改めて部活動の様子を見学させていただくことは可能でしょうか?
先生にまた指導していただける機会をいただき、嬉しく思います。ただ、来週は研究授業があり、放課後の時間は指導案作成に充てなければならず…。申し訳ありませんが、今回は参加を見送らせていただければと思います。
実は最近、ちょっと体調が悪くて…。申し訳ありませんが、今回は失礼させていただければと思います。
…これでも断れそうになかったら、次の作戦を実行してみてください↓
管理職の「参加しなくてもよい」と言われたことを盾に断る
最終手段は、管理職(教頭先生・校長先生)の力を借りる断り方です。
事前に、(できれば教育実習の序盤に)管理職の先生に、
「教育実習中は、部活動には絶対に参加しなければならないですか?できれば、教育実習中は今しかできない”授業づくり”や”学級経営の仕方”について学びたいと考えているのですが…」
と相談しに行っておきましょう。
そうすれば、十中八九「部活動の参加は自由だから、無理して顔出す必要はないよ」と言ってくださります。
そして、部活動の参加に誘われたら、
「校長先生から『部活動への参加は無理にする必要はない』『授業づくりや学級経営が優先』と言われているので、研究授業の準備に専念させていただきます。ご配慮ありがとうございます。」
と言って断りましょう。
学校では、管理職の言うことが一番優先されるので、先手を取って、部活動に参加しなくて済むよう承諾を取っておきましょう。
教育実習の部活に関するよくある質問

教育実習で部活動に全く参加しないと評価に影響しますか?
原則、影響はありません。
教育実習の評価は、授業実践や学級経営への取り組みが主な対象となります。
部活動指導の経験は必要ですか?
必要ありません。
教育実習の主な目的は教科指導力の向上です。
部活動指導は採用後でも十分です。
教育実習の部活は、見学だけの参加は可能ですか?
はい、可能です。
多くの実習生は見学のみの参加で、実際の指導は行いません。
まとめ:教育実習中の部活動の参加は自由!

教育実習中の部活動参加について紹介してきました。
まとめると、
- 教育実習中の部活動参加は原則必須ではない
- 部活動に参加したほうがよいケース
- 私立中学校・高校への就職を希望している場合
- 授業準備等に余裕がある場合
- 部活動参加を断るべきケース
- 授業準備が間に合っていない場合
- 体調管理・睡眠時間の確保が必要な場合
- 効果的な断り方
- 授業準備を理由に断る
- 必要なら管理職の承認を得ておく
教育実習中は授業実践や学級経営の学びが最優先です。
自分の状況に合わせて部活動との適切な関わり方を選択し、実りある実習期間を過ごしましょう。
教育実習「Q&Aカテゴリ」には、以下の記事があります。
気になる記事をタップで読んでみよう↓
\まとめ記事はこちら/
個別記事