教育実習は怖い?「緊張・不安で行きたくない」あなたに伝えたいこと

「教育実習が怖くて仕方ない…」
「不安と緊張で実習に行きたくないな…」
と悩んでいる方も多いのではないでしょうか?
教育実習を前に、不安や緊張を感じるのは自然なことです。
むしろ、そのような気持ちを持つことは、「自分の将来」について真剣に向かい合っている証拠とも言えます。
…とはいえ、その不安で緊張している気持ちをどうにかして落ち着かせたいものですよね。
この記事では、教育実習に対する不安や緊張を感じている方に向けて、具体的な対処法と心構えについて解説します。
- 教育実習の不安・緊張を少なくする方法
- 「不安・緊張」の気持ちの正体
- それでも教育実習に行くのが不安なら…
記事を読むことで、教育実習への不安・緊張が少し和らぎ、肩の力を抜くことができますよ。
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教育実習が怖い・不安・緊張なあなたに最初にやってもらいたいこと

教育実習が「怖い」「不安」「緊張する」というあなたに、最初にやってもらいたいことがあります。
それは「紙に今の気持ちをすべて書き出すこと」です。
紙とペンがあれば今すぐできるので、準備してみてくださいね。
何が原因なのか書き出してみよう
まずは、自分が感じている「不安」や「恐怖」、「憂鬱」の原因を書きなぐってみましょう。
誰かが見るわけじゃないので、丁寧に書く必要もないですし、汚い言葉を使っていただいてもOKです。
- 指導案がちゃんと書けるか不安
- 教育実習前に何をしないといけないのかわからない
- 指導教官が怖い人だったらどうしよう…
- いろんな人に査定授業見られるの嫌だな
- すごくヤンチャな子がクラスにいたら授業上手くできないかも
- 子どもたちが言うことを聞いてくれなかったらどうしよう
- 先輩が「寝れない」って言ってたけど、そんなにつらいのかな
といった感じで、まずは不安な気持ちをすべて書きましょう。
全てですよ!
書き出した不安を2つの視点でまとめよう
続いて、書き出した内容を見ながら、次の2つの視点でまとめます。
- 自分にはどうしようもない悩み
- 自分でなんとかできる悩み
例えば、自分にはどうしようもない悩みには、次のようなものがあります。
- 指導教官が怖い人だったらどうしよう
- すごくヤンチャな子がクラスにいたら授業上手くできないかも
- いろんな人に査定授業見られるの嫌だな
指導教官が怖い人かどうかは、あなたが今どう努力しても変えることはできませんよね?
クラスにすごくヤンチャな子がいるかどうかは、あなたに決められることではないですよね?
査定授業で人が見に来るのを止めることはできませんよね?
こういったものは「自分にはどうしようもない悩み」としてまとめておきましょう。
続いて、「自分でなんとかできる悩み」を見つけます。
例えば次のようなものですね。
- 指導案がちゃんと書けるか不安
- 教育実習前に何をしないといけないのかわからない
- 子どもたちが言うことを聞いてくれなかったらどうしよう
- 先輩が「寝れない」って言ってたけど、そんなにつらいのかな
これらのことは、ある程度自分でなんとかできる悩みです。
自分のなぐり書きを「自分ではどうしようもない悩み」「自分でなんとかできる悩み」の2つにわけたら、次のステップに進みましょう。
自分でなんとかできる悩みだけに集中
「自分ではどうしようもない悩み」と「自分でなんとかできる悩み」の2つにわけたら、あとは
- 「自分ではどうしようもない悩み」は無視する
- 「自分でなんとかできる悩み」だけにフォーカスして解消する
をしましょう。
①「自分ではどうしようもない悩み」を無視する
「自分にはどうしようもない悩み」は、どうやってもあなたにコントロールすることはできません。
なので、そういった悩みは考えるだけ時間の無駄です。
自分にどうしようもない悩みは、「無視」してしまいましょう。
そうすれば、悩みの半分以上は考えなくてよくなるので気持ちがラクになりますよ。
②「自分でなんとかできる悩み」だけにフォーカスする
自分にどうしようもない悩みを無視したら、あとは「自分でなんとかできる悩み」の解決に集中させましょう。
「自分でなんとかできる悩み」には、解決策や改善策が必ずあります。
指導案がちゃんと書けるか不安
→先輩やネットで調べて、指導案の書き方を学ぶ
→教材研究の時間を取って書く
教育実習前に何をしないといけないのかわからない
→先輩に話を聞いて、どんな準備をしていったか聞く
→当ブログで、教育実習前の準備についての記事を読む
子どもたちが言うことを聞いてくれなかったらどうしよう
→子どもたちへの指示の出し方の本を読む
→ネットやSNSで指示の出し方のノウハウを検索する
先輩が「寝れない」って言ってたけど、そんなにつらいのかな
→事前に準備をしていくことで睡眠時間を確保する
自分にコントロールできる部分のみに集中することで、無駄な時間を使わずに、あなたの悩みを小さくすることができますよ。
- 紙に「不安」「悩み」を全部書き出す
- コントロールできる悩みとコントロールできない悩みに分ける
- 自分にコントロールできる悩みの解消のみにフォーカスする
の3ステップで、不安・悩みを小さくしていきましょう。
教育実習が「怖い・不安」は、あなたが真剣に考えている証拠

自分の将来を考えるいい機会
今感じている不安や恐れ。
その気持は、「教師になりたい」という強い思いの裏返しかもしれません。
なぜなら、人間は「大切じゃないもの」に対して深く悩むことはないから。
これまで私は、
「とりあえず教員免許を取って、なんとなく教師になろう」
という安易な気持ちで教壇に立ち、数年後に「こんなはずじゃなかった…」と後悔する教員を何人も見てきました。
だからこそ、今のあなたの不安や恐れは、とても価値あるものです。
「自分は本当に教師に向いているのだろうか」
「子どもたちのために本当に良い先生になれるだろうか」
そんな将来のキャリアを考える深い問いを、教育実習に行く前からできているわけですから。
行ってみたら楽しかった!
多くの実習生は、
「最初は本当に怖くて、でも実際に子どもたちと向き合ってみたら…とても楽しかった!」
「授業がうまくいかなくて落ち込んだ日もあったけど、子どもたちの『分かった!』という表情を見たとき、教師っていいな、って心から思えました」
といった感想をもって、教育実習から帰ってきています。
あなたも、そんな喜びを体験できるかもしれません。
今の不安な気持ちは、ただの杞憂に終わるかもしれませんよ。
やっぱりダメだった…。
逆に、
「教育実習、やっぱりダメだった…。私には教員向いていないかも」
と感じたとしても、それは決して失敗ではありません。
むしろ「教員になる前に自分の適性に気づけた!」と、幸運だと思いましょう。
教員として就職してから「やっぱり違う」と気づいたら、それだけで、人生数年〜十数年を棒に振ることになります。
今のあなたには、教師以外にも無限の可能性に満ちています。
今の不安や迷いに正直に向き合い、素敵な未来の選択に繋げられるよう、じっくり考えていきましょうね。
教育実習が怖い・不安・緊張なときの心の持ちよう

「不安な気持ちを書きなぐったけど、それでも不安!」
「教員になるかどうかを考えるいい機会…というのは頭ではわかるけど、体が震えてる…」
というときに、もっておくと少し気持ちがラクになる考え方をお伝えしておきます。
教育実習は、途中でやめてもいい!
「実習先に迷惑をかけてしまう…」
「プライドが許さない…」
「周りの目が気になって…」
といった思いが、教育実習の恐怖を強めているかもしれません。
でもここだけの話、実は教育実習のリタイアは、決して珍しいことではありません。
私の同級生も教育実習リタイアした友人がいますし、様々な理由で実習を途中で終える方がいます。
それは決して恥ずべきことではありません。
むしろ、自分の限界を正直に認められることは、今後のキャリアを考えて選択する上で大きなプラスになります。
人生が終わるわけじゃない
教育実習のリタイアは終わりではなく、新しい始まり。
実は私の周りにも、教育実習を途中で終えた後、まったく違う道で輝いている人がたくさんいます。
- システムエンジニアとして活躍している人
- 児童書の編集者として子どもたちの育ちに関わっている人
- 企業の人材育成担当として、教育への思いを活かしている人
教育実習でのつまずきは、人生の大きな転機となることも。
今まで漠然と「学校の先生なりたい」と思っていた世界から、「教師以外の可能性」に目を向けるきっかけとなるかもしれないのです。
だから、もし本当に苦しいなら、「続けなければ」と自分を追い込む必要はありません。
あなたの人生は、教師になることだけが正解ではないのですから。
この機会に
「自分は本当は何がしたいのか」
「どんな形で社会に貢献できるのか」
を、改めて考えてみるのといいかもしれませんね。
教育実習はリタイアしてもいいんだ!
そう思えたら、教育実習の不安も少しは軽減されると思いませんか?
まとめ:教育実習が「怖い・不安・緊張」という気持ちと向き合うと、自分の未来への考えが深まる

教育実習に対する不安や緊張への対処について紹介してきました。
まとめると、
- まずは不安な気持ちを紙に書き出そう
- ①紙に全ての不安要素を書き出す
- ②「自分ではどうしようもない悩み」「自分でなんとかできる悩み」に分ける
- ③自分でなんとかできる悩みだけに集中する
- 教育実習が不安=真剣に将来を考えている証
- それでも教育実習が怖いとき
- リタイアも選択肢の一つ
- 教職以外の道での活躍も十分あり得る
- 「リタイアしてもいい」と思えたら、恐怖も少しやわらぐはず
教育実習への不安は自然な感情です。
その不安に向き合いながら、自分にできることに焦点を当て、将来の可能性を広く考えていく姿勢を大切にしましょう。
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